LGBTニュース:Facebookがプロフィールの性別を多様化、人称代名詞も選択可能に
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2014年02月17日 メンローパーク、カリフォルニア州、米国
Facebookは、ユーザーが選択できる性別表記として、これまでの「Male」「Female」に加え、「Cisgender(シスジェンダー、身体上の性別と性自認が一致している人)」「Transgender(トランスジェンダー)」「Intersex(インターセックス、性分化疾患)」「Trans Female(トランスした女性)」「Trans Male(トランスした男性)」「Trans Person(トランスした人)」「Gender Variant(特殊なジェンダーの人)」「Gender Questioning(ジェンダーが定まってない人)」「Bigender(男性でも女性でもあると思う人)」「Androgynous(両性具有の人)」「Pangender(汎ジェンダーの人)」「Transsexual(トランスセクシュアル)」など50以上の選択肢を設け、その中から自分を表す性別定義を10種類まで選べるようにシステムをアップデートしました。
また、同時に、性的に中立な代名詞を導入しまた。通常の「he/him」「she/her」は限定的すぎると感じるユーザーが、自分への言及を「they/them」にできるようにしたのです(※theyは「彼ら」という意味だけでなく、性別がわからない人や性を特定されたくない人を指すときの指示代名詞として使われてきました)
Facebookはこの変更を、公式サイト上で発表しましたが、その中でこのように述べられています。
「私たちは、関心のある人や、主張や組織とつながろうとしてFacebookにやってくる人たちに、気持ちよく適切な本当の自分でいてほしいと考えています。そのために重要なことのひとつが性別の表現です。性別が単なる『男性』『女性』の定義に当てはまらない場合は、とりわけそうです。なので今日、新しくカスタム性別の選択肢を提供し、ユーザーの皆さんが自分自身をFacebook上で、より適切に表現できるようにしました」
「また、カスタム性別を共有したいオーディエンスを制御できる仕組みを追加しました。本当のジェンダーアイデンティティを他の人に共有することで問題になる人もいると思われるからです。この設定によって、ユーザーは自分を正しく表明することができます」この多様な選択肢のリストは、複数のLGBT支持団体の協力を得て、人が自分の性について形容する際に使う言葉を集めて作成されたものだそうです。
Facebookのユーザー数は12億人を超えており、今回の変更は、異性愛規範の既成観念に同意しないたくさんの人々に歓迎されています。(ちなみに、3年前には「同性婚」「ドメスティックパートナー」等の交際ステータスも追加されています)
GLAADの代表を務めるサラ・ケイト・エリス氏は、今回の変更について「この新機能は、トランスジェンダーの人たちの理解を一歩進めるものです。これによりトランスジェンダーの人たちは、自分たち自身の言葉で、本当の話を語ることができるようになる。プラットフォームがLGBTのユーザーすべてにとって安全で使いやすいものになるような措置において、Facebookは再び先頭に立ちました」と賞賛しています。
Facebookは一貫して、性自認や性的指向に関して進歩的な態度を見せ続けています。同社はLGBTコミュニティに対する偏見と戦うために、アメリカのFacebookユーザーの70%もの人にオープンリーゲイまたはレズビアン、バイセクシュアルの友達がいることを示す統計データを発表しました(詳しくはこちら)
残念ながら、今回の機能追加は現在、アメリカでしか利用できません。が、今後、他国のユーザーからも要望があれば、拡大される可能性も充分にあるでしょう。
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これいつからなんすか_?